チラシや新聞広告、雑誌広告、DMなどのアナログなマーケティングは成長率が伸び悩み、代わりにWebマーケティング市場が賑わいを見せています。Webマーケティングにはいろいろな手法がありますが、最近注目株となっているのが「インフルエンサーマーケティング」市場です。

現在、そして将来のインフルエンサーマーケティング市場を把握しておけば、インフルエンサーマーケティングの戦略立案にも役立つでしょう。

今回はインフルエンサーマーケティング検討企業向けに現在のインフルエンサーマーケティングの市場動向、そしてそこから見えるポイントや将来の展望などをご紹介していきます。

 

インフルエンサーの市場動向の概要

出典元:デジタルインファクト

市場調査企業「デジタルインファクト(Digital InFact)」は2019年3月、「インフルエンサーマーケティング市場規模 2017年-2028年」としてインフルエンサーマーケティングの市場成長についてのグラフを公開しています(公開情報収集、ヒアリング調査などのデータをもとに、国内の広告主企業がインフルエンサーマーケティングに掛ける費用の年間総額を計算)。

それによると、インフルエンサーマーケティングの市場規模は2017年度は約175億円、2018年度は約219億円と発表されています。そして今後の成長率を見てみると、2019年度は約267億円、5年後の2024年度は約590億円、そして2028年には約933億円と1兆円に届くほどの成長を見せると予測されています。

 

市場動向のポイント

ここからは、上記グラフから見て取れるインフルエンサーマーケティングの市場動向のポイントを解説していきます。

 

市場は順調に成長していく

すでに数値で説明していますが、今後もインフルエンサーマーケティングの市場規模は拡大していくでしょう。

2017年度から2018度には約44億円の成長を見せています。また2018年度から2019年度には約48億円、2019年度から2020年度には約60億円と、増加総額も少しずつ増えていく傾向が見て取れます。最終的に2017年度と11年後の2028年度を見比べてみると約758億円増加、実に約5.3倍もの市場成長を遂げることになります。

今後成長が止まらなければ、2029年度には1兆円の大台を突破するかもしれません。それほどインフルエンサーマーケティングの有効性を、企業が非常に高く見積もっているということが分かります。

 

最も人気があるのはYoutube、次いでInstagram

次に、インフルエンサーマーケティングで使われる各SNSの市場動向を見ていきましょう。

2017年度には「Youtube」約63億円、「Instagram」約40億円、「Twitter/ブログ」が約55億円となっています。これが2018年度にはYoutube約85億円、Instagram約59億円、Twitter/ブログが約50億円と、InstagramがTwitter/ブログを抜く結果となっています。その後も1番目Youtube、2番目Instagram、3番目Twitter/ブログという順位のまま市場は成長を続け、22023年度にはYoutube約227億円、Instagram約135億円、Twitter/ブログが約53億円となる予測です。

注目すべきは、YoutubeとInstagramの2大SNSです。Youtubeは歴史から見ると最も古いSNSの一つです。そして順当に成長を続け、インフルエンサーマーケティングでも大きな存在感を放っています。

それに対してInstagramは、2017年度Twitter/ブログより総額が低い状態でしたが翌年には逆転し、そのまま2位を保って成長する傾向にあります。

利用者規模だけで見れば、「Facebook」と「LINE」という2大SNSがあることも忘れてはいけません。しかしこの2大SNSは友達や家族など直接関係のあるユーザーをフォロー(友達追加)し利用する場面が多く、その他の性質もありインフルエンサーマーケティングを行うには不利な面もあります。

その点YoutubeやInstagramは、興味のある「Youtuber」や「インスタグラマー」をプライベートで関係を持っていないユーザーがファン登録する使い方が多く、インフルエンサーマーケティングの影響力が強いSNSと言えます。

またTwitterも拡散力などの性質でインフルエンサーマーケティングで効果を見込めるSNSではありますが、昔ステマ問題で信用力が大きく落ち込んだ過去があります(2019年11月時点でも漫才芸人のステマツイート疑惑が浮上し、騒ぎになっています)。そういった理由もあり、ブログの総額も混じっているのではっきりとは分かりませんが市場的には伸び悩む傾向にあるようです。

もちろんYoutubeやInstagramでもステマが起きないとは限りませんが、企業からはTwitterより信頼性の高いSNSであると認識されているのがグラフから見て取れるかと思います。

他にもテキストではなく動画や画像といったリッチなデータをもとにコミュニケーションを図るという特徴も、テキストだけでは限界を感じている企業にとって魅力に映っている可能性があります。

 

その他カテゴリのサービスも成長傾向に

出典元:TikTok

上記に紹介したモノ以外にも、現在ではさまざまなSNSが登場しています。

代表的なのが「TikTok」です。TikTokは2016年9月リリース以降順調に利用者を伸ばし、「ギャル流行語大賞2018」で関連のワードが流行語大賞になるなど話題になりました。

TikTokはある程度予算がある企業でないとマーケティングするのが現在難しいですが、インフルエンサーマーケティングの場として注目を集めています。今後はTikTokなど新興のSNSもシェアを伸ばし、市場的にも成長していくことが予想されます。

 

市場動向から見る今後のインフルエンサーマーケティングの動き

全体的に見てみると、インフルエンサーマーケティングの市場規模はうなぎのぼりです。今後はYoutubeやInstagramを主軸として、インフルエンサーマーケティングを考える企業が増えていくでしょう。

企業としてはインフルエンサーを利用して、いかにユーザーの目に留まる動画や画像を作成して投稿を流せるかが一つの勝負になりそうです。

 

まとめ

今回は現在のインフルエンサーマーケティングの動向、そしてそこから見えるポイントや将来の動きなどをご紹介してきました。

特にYoutubeとInstagramは、これからインフルエンサーマーケティングを検討している企業にとって外せないツールになるでしょう。しかし場合によってはFacebookやTwitterなど、他SNSのほうがマーケティングに効果的なケースもあります。

ぜひ市場の動向を知りながら、適切なSNSでインフルエンサーマーケティングを行ってください。