インターネット、特にSNSの普及により数々のインフルエンサーが登場し、そのインフルエンサーと協力して行う「インフルエンサーマーケティング」が流行になっています。「マイクロインフルエンサー」など比較的安く依頼できるインフルエンサーも存在し、大企業に限らず中小企業でもインフルエンサーマーケティングは広まっています。

インフルエンサーマーケティングを行う場合は、先駆者としてインフルエンサーマーケティングを取り入れた企業の成功と失敗例を確認し、転ばぬ先の杖として参考にするのも一つのポイントになります。

今回はインフルエンサーマーケティングを実行してみようと検討している企業向けに、インフルエンサーマーケティングの成功事例と失敗事例をご紹介していきたいと思います。

 

インフルエンサーマーケティングの成功事例

ここでは、インフルエンサーマーケティングで成功した事例をご紹介していきます。

  • とある音楽配信サービスの成功事例
  • とあるサンドイッチ製造メーカーの成功事例
  • とある観光スポットの成功事例

 

とある音楽配信サービスの成功事例

とある音楽配信サービスでは、人気「Youtuber」とコラボしたサービス紹介動画をアップしました。

さまざまな個性的なYoutuberがタイアップを行い、実際にサービスを利用しながら自分オリジナルのプレイリストを公開したり、メリットを紹介したりしました。

単に一人のYoutuberにサービスを紹介してもらうのではなく、複数の人気Youtuberを採用することでそれぞれのフォロワーにサービスの魅力を広く知ってもらえました。また実際にサービスを使いながら楽しく音楽を聴くYoutuberは、「自分も同じようにこの音楽配信サービスを楽しみたい」というファンの心を動かす効果がありました。

このように一人だけではなく、ターゲットユーザーの異なるインフルエンサーに同じキャンペーンに参加してもらう手法は有効です。予算が限られている企業では大量に人気インフルエンサーを雇うのは難しいかもしれませんが、規模の小さい複数のマイクロインフルエンサーなどと協力すれば似たような効果を得られる可能性があります。

 

とあるサンドイッチ製造メーカーの成功事例

とあるサンドイッチ製造メーカーでは、インフルエンサーとしても活躍する人気アスリートとタイアップしたマーケティングを行っています。

このメーカーでは、円形の変わったサンドイッチを製造しています。それをオリンピックに参加したインフルエンサーアスリートに身につけてもらい、Twitter上で画像投稿を行いました。そして「メダルをもらって喜んでいるように見えるが、よく見てみるとメダルがサンドイッチである」という意外性を出しています。

Twitterでは真面目な投稿よりも、どちらかというと面白みを感じるユニークな投稿のほうがバズる(一気に拡散する)傾向にあります。このサンドイッチメーカーでは「メダルの似合うアスリート×メダルに見えるサンドイッチ」の要素をかけ合わせ、見事インフルエンサーマーケティングに成功しています。

Twitterでインフルエンサーマーケティングを行う際、企業としては自社製品やサービスとマッチするインフルエンサーを見つけ、インフルエンサーにも協力してもらいながら上記のような面白い趣向の投稿を上げるのがカギになります。

 

とある観光スポットの成功事例

とある観光スポットでは、人気インスタグラマーとのコラボ企画を行いました。

この観光スポットでは景色の眺めのよさなどを活かして、「インスタグラム上でスポットで撮影した素敵な写真を投稿すると、フォトアルバムがゲットできる」というキャンペーンを開催しました。その際キャンペーンのPRとして、インスタグラマー2人にスポットで撮影した写真を投稿してもらいました。

写真には2人がスポットで楽しくジャンプをして、一瞬宙に浮いている様子が上手く納められています。眺めのよさやジャンプ中という面白み、そして人気インスタグラマーが2人も参加しているという話題性も手伝い、15,000件以上のいいね!などを獲得しています。

企業が一からインスタ映えする写真を撮影し、上手くバズるように工夫するのは意外と難しいです。インスタグラマーはバズる写真の撮影の仕方も知っているので、知名度と相まって大きなバズ効果を見込めます。

このようにInstagramではインスタグラマーに主体になってもらってキャンペーン投稿を行ってもらうことで、企業が販促を行うのに足りない成分を補うことができます。

 

インフルエンサーマーケティングの失敗事例

ここからは、インフルエンサーマーケティングの失敗事例をご紹介していきます。

  • とある化粧品メーカーの失敗事例
  • とある音楽フェスの失敗事例

 

とある化粧品メーカーの失敗事例

とある化粧品メーカーでは、インフルエンサーとタイアップしてアイライナーの引き方をYoutube上で公開しました。自社の化粧品をインフルエンサーに紹介してもらうのは、それだけで効果があるようにみえます。

しかしこのインフルエンサーは、「商品の紹介に集中しすぎて動画のオリジナリティがなくなってしまう」という致命的なミスを犯してしまいました。

インフルエンサーのファンは通常の投稿にもPR投稿にも、常にインフルエンサー独自のオリジナリティを求めています。こういった要素が薄れた投稿は、企業がたんたんと商品やサービス紹介を行うのと同じようにつまらない投稿となってしまいます。

このようにインフルエンサーマーケティングを行う際はなるべく企業側の細かい注文は避け、インフルエンサーに独自性のある投稿を行ってもらう必要性があります。

 

とある音楽フェスの失敗事例

とある音楽フェスでは、開催日を盛り上げるために複数のインフルエンサーとタイアップを行いました。

参加インフルエンサーは数百人に及びビデオ撮影や各SNSでのPR投稿など、さまざまな形で音楽フェスの盛り上げをサポートしようとしました。

しかしインフルエンサーたちは投稿が広告だと知らせず、あたかも自主的に投稿を行っているかのように振る舞いました。こういったPR活動がインフルエンサーマーケティングにルールを設けている某委員会の逆鱗に触れ、主催者が逮捕されフェスが中止になるほどの大事態になりました。

正直PRを隠して投稿を行っても、何もよいことはありません。PRを隠して投稿を行えばステマ扱いで大きく信頼度が下がりますし、最近ではPR扱いの投稿に対するSNSユーザーの興味も上がりつつあります。こういった状況をよく理解していれば、音楽フェスは最悪の結果を迎えずに済んだでしょう。

企業としてはこの音楽フェスのようにステマ扱いになる投稿は避け、インフルエンサー側にしっかりPR投稿だということをハッシュタグなどで伝えてもらうなどして適切なインフルエンサーマーケティングを行う必要があります。

 

まとめ

今回は、インフルエンサーマーケティングの成功事例と失敗事例をご紹介してきました。

戦略を練った上でインフルエンサーにしっかり投稿内容などを任せ、ユニークな投稿をしてもらえばインフルエンサーマーケティングは基本成功するでしょう。しかし中にはオリジナリティの薄い投稿になってしまった、PRを隠したせいで大変なトラブルになったなど、インフルエンサーマーケティング事例が増える中で失敗もみられます。

自社でインフルエンサーマーケティングを行う際は、ぜひ成功・失敗両方の事例を参考にして上手く戦略を組み立ててみてください。